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IOWNが実現するデジタルツインの未来<br>位置情報と健康のビッグデータ活用

IOWNが実現するデジタルツインの未来
位置情報と健康のビッグデータ活用

2023.08.01 TUE

IOWNが実現するデジタルツインの未来
位置情報と健康のビッグデータ活用

データ分析と人工知能の進化がもたらすビジネスの変革について解説しています。データ分析を通じて得られる洞察と人工知能の活用により、迅速な意思決定や競争力のある戦略を立案することが可能です。
特に、需要予測や在庫最適化、パーソナライズドな顧客サービスの提供など、データ分析と人工知能の組み合わせによって実現できる様々なビジネスの可能性についてこの記事では紹介しています。

位置情報と健康の領域におけるビッグデータ活用
IOWNが実現するデジタルツインの未来【DATA INSIGHT】:
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2023/0511/

-この記事から知れること-
1.組織や業界の枠を越えたテータの価値化で、社会変革をめざす
2.ロケーションビッグデータを活用して地域活性化を図る
3.健康ビッグデータでヘルスケアの変革をめざす
4.データドリブン経営と行政におけるEBPM
5.データが先か、便利なアプリが先か

組織や業界の枠を越えたテータの価値化で、社会変革をめざす

データの価値化と社会変革に対する日本社会の大きなチャレンジに、NTTデータも取り組んでいます。データの価値化は、企業や業界内では成果が出始めており、今後は組織や業界を超えた取り組みが必要と考えられます。社会全体でのデータ価値化を推進するため、ICTインフラの強化が求められています。そのため、NTTグループが注力しているのが、次世代ICT基盤構想「IOWN」です。IOWNでは、光の技術を活用して超低消費電力、超低遅延、超大容量・高品質のネットワークを実現し、データの高速かつ安全な処理を目指しています。

また、NTTデータが重要視しているのはデジタルツインコンピューティングであり、企業や業界、領域ごとのデータを統合し、社会全体でのデータの価値化を推進することが期待されています。これにより、自治体や医療機関などが蓄積したデータを活用して、人々の健康寿命の延伸に貢献する可能性があるとされています。

次世代の通信・コンピューティングインフラ IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の全体像
IOWNは、社会を構成する膨大なデータを高速かつ安全につなぎ、新しい価値を創出する技術構想です。現在、IOWNでは3つのコア技術に焦点を当てて研究開発が進行中。

ロケーションビッグデータを活用して地域活性化を図る

デジタルツインを組み合わせることで、社会全体のDX、『ソサエティDX』が加速します。NTTデータは、2022年4月にデジタルツイン共創プログラムを開始し、お客様やパートナー企業とともに、新しいサービスを共創しています。

例えば、位置情報ビッグデータを活用するナイトレイは、地域の状態を読み解くCITY INSIGHTサービスを提供しています。ナイトレイは、通信キャリアや自動車メーカー、クレジットカード会社などと協力し、多くのデータを整理・解析して、地域の活性化や課題解決に役立つサービスを提供しています。ロケーションビッグデータは、観光や地域活性化だけでなく、防災や教育領域でも活用され、スマートシティ領域への展開も進んでいます。これにより、観光客や住民の動きを把握し、地域の施策や戦略に役立つデータ裏付けが可能になっています。

デジタルツインによる新たな価値創造:デジタルツイン共創プログラム
製造業における生産ラインの自動化機器導入効果の推定および作業動線などの確認、小売業における地域生活者の生活動線の可視化など、デジタルツインは幅広い領域で期待が高まっています。

健康ビッグデータでヘルスケアの変革をめざす

健康ビッグデータの活用によって、ヘルスケアの変革が目指されています。個人の健康データや生活習慣の情報をもとに、効率的で質の高い医療サービスが提供されることが期待されています。

アクシオンリサーチは、2016年に設立され、健康の科学化を目指しています。健康度の可視化や未病の疾病リスク測定などに取り組み、3つの製品を提供しています。これらの製品により、血液データや検診データ、バイタルデータを組み合わせて分析することで、さまざまな疾病リスクとの相関が可視化されます。さらに、個人に関する多様なデータを収集し、パーソナライズされた健康増進プログラムとQOLアプリを提供するヘルスケアプラットフォームを提供しています。これにより、生活スタイルの問題点が見えてきます。アクシオンリサーチは大学や研究機関の専門家と協力し、ヘルスケアの新しいサービスを国内を中心に展開しており、将来的には海外でも展開したいと考えています。ヘルスケア領域におけるデジタルツインとビッグデータへの期待は高まっています。

健康ビッグデータと健康Q&Aで過去・現在・未来を可視化
健康度を測定するために設定された指標ごとに、基準範囲かどうかを色で示して可視化。過去と現在、未来の健康度と疾患リスク、健康阻害要因などを示すことで、生活習慣の改善などを促す。

データドリブン経営と行政におけるEBPM

データを活用した経営や行政の意思決定手法について論じられています。データドリブン経営やEBPMによって、効率性や成果が向上することが期待されています。

日本社会においてデータの価値化が進展している様子がうかがえます。観光や地域活性化、DXの文脈でデータを活用しようとする動きが強まっており、データドリブン経営やEBPM(Evidence Based Policy Making)が広がっています。これまではデータが限られていたため、経験や勘に頼ることが多かったのですが、利用可能なデータが増えたことでデータに基づく意思決定が重要視されるようになっています。
ヘルスケア領域でもデータによる可視化が進み、健康度や疾病リスクなどが把握されるようになっていますが、真の価値創造はさらに先にあります。データを活用して得られた知見をもとにして行動変容が起こり、生活習慣が改善されることで、本当の価値が生まれると考えられています。
データを信頼して行動変えるタイプの人もいれば、信頼できる相手からの助言に耳を傾けるタイプの人もいる。そのため、脳が喜ぶこと=健康にいいことというリンクをつくり、本人に納得感を持たせるアプローチを取っています。好きなことをすることで脳は喜び、理解できることや納得することでさらに喜ぶという視点から、行動変容に向けたアプローチがカギとなります。

データが先か、便利なアプリが先か

データと便利なアプリの関係性について考えられています。データの適切な活用とプライバシー保護のバランスが重要であり、より良い社会を築くためにはデータとアプリの相互作用を考慮する必要があります。

スマートシティにおいても、データが行動変容を促進する重要な役割を果たしています。例えば、人流や交通機関の混雑状況が把握されれば、人々は目的地やルートを変更するなど、データに基づいた行動が生まれます。そのため、自治体では災害時の避難誘導や地域の特定エリアへの人びとの誘導などにもデータを活用することが考えられています。
データを利用する際には、ユーザーのプライバシーやデータ収集に対する意識も考慮しなければなりません。ユーザーは役立つアプリに対して自分のデータを提供することに対して理解を示す一方、データが集まらなければ役立つアプリを提供できないというジレンマも存在します。ここには、ユーザーのメリットとデータ収集のバランスを見つける難しい課題があります。
ユーザー本人が情報提供によって社会に貢献していると感じる場合、情報提供への抵抗感は薄れるとも指摘されています。デジタルツインによるソサイエティDXをめざす上で、個人情報の扱いを含む課題を乗り越える必要がありますが、そこには大きな可能性が広がっています。

NTTデータは多くのパートナーと協力し、データ活用へのチャレンジを続けながら、人びとの行動変容や社会変革をめざしています。デジタルツイン共創プログラムに参加する企業も増えており、組織や業界を超えたデータ活用のプロジェクトが進められています。これらの取り組みが、ソサイエティDXの実現に向けた大きな一歩となるでしょう。
この記事を通じて、データの活用による社会的な価値創造や未来への展望が示されています。ぜひ詳細な内容を確認して、データの力について学んでください。

位置情報と健康の領域におけるビッグデータ活用
IOWNが実現するデジタルツインの未来【DATA INSIGHT】:
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2023/0511/

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